アートニュース(1996年夏号)
〜アメリカ・ニューヨーク「アートニュース社」〜
世界のトップコレクターズ 200人 日本偏(25人)

 1990年に斎藤了英氏は、ヴァン・ゴッホを825万ドル、ルノアールを781万ドルというそれぞれ記録破りの高値で購入し世界の美術市場を仰天させたものだったか、斎藤氏の死はまさに“ビッグ”な日本人コレクター達の転落を象徴するものであった。
 1980年代に彼等はアート作品に巨額の投資をつぎ込んだのだが、この国に持ち込まれた何千と云う印象派やその他の絵画達は、今は斎藤氏のコレクション同様お蔵入りとなって居り、バイヤーさえ見つかれば日本から去って行くことになるだろう。

 さて、今年度のリストにのっているコレクター達の大部分は、長年にわたりコレクションを手がけて来ており、美術市場のこうした転落傾向の影響を受けていない人達ばかりである。中には、ポップアートやコンセプチュアル・アート及びアジア人作家による現代アートなど、美術市場に於いてポピュラーでない分野に着目し有名になった人達もいる。

 例えば増田(静江)洋子は、ニキ・ド・サンファルのみに特定してコレクションしている。

(写真右から)福武しんいちろう・増田静江・しもだけんじ
中川氏所有「悠々自適」・中国人アーティスト(作者名不明)作・
増田女史所有「ビッグ・ヘッド」ニキ・ド・サンファル作



●アートニュース(ニューヨーク)
 世界のトップコレクターズ 200人
 1996年夏号


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